ヨーロッパで圧倒的人気を誇るスウェーデン発のデニムブランド「チープマンデー」。首都ストックホルムにて、デニムをこよなく愛する友人同士3人で立ち上げたショップがその始まり。手刷りのプリントTからスタートした小規模なオリジナルが支持を集め、2005年のS/Sより本格的にコレクションを展開。低価格ながらハイクオリティーでシルエットの美しいスキニーデニムが高い評価を受けると、その人気は瞬く間に広がりました。コレット、セルフリッジズ、バーニーズなどの有名ショップで扱われ、雑誌「ELLE」のベストジーンズデザインにも選ばれるなど、各国で注目を集めています。


 チープマンデー(CHEAP MONDAY)はスウェーデンの首都ストックホルムにて2004年の3月にスタートしたブランド。デザイナーのOrjan Anderssonは、スウェーデン出身のデニムアディクト。Leeデニムのスペシャルアドバイザーとして活躍していた時期と同じくにして、彼の友達 Adam Fribergとストックホルムの郊外にヴィンテージストアー「WEEK END」をストックホルム郊外に週末だけオープンさせる。2002年、その2号店を市内へオープンさせるのを機に、店の名前も「WEEK DAY」と改め、クールでチープなオリジナルジーンズの制作をスタートさせる。そして、そのチープなジーンズは、月曜日だけの販売、そして名前もチープマンデーと名付けられ、このチープなジーンズ会社は始まりました。そのジーンズは、最初の800本が4日間で売り切れてしまった。
 世界に販売拠点を持った今でも、ホームメイド制作にこだわる。一流セレクトショップで取り扱われ、ジーンズ業界で常にトレンディーな存在であるための彼らの新しい試みには、雑誌ELLEでも「ベストジーンズデザイン」にノミネートされる。
 高額なジーンズがトレンディーとされる時代の反動として、爆発的人気となる。タイトなデザイン、ブランド名、ロゴ、ノンウォッシュストレッチデニム、スーパースリムフィット、そしてもちろん価格が、現在ではチープマンデーというブランドのスタイルとして確立されている。


 チープマンデーのタグデザインはスウェーデンだけでなく、世界各国の新聞にも取り上げられ議論を呼んでいる。デザインであるどくろマークの額には、キリスト教の象徴ともいえる十字架をさかさまにして貼り付けてある。
 デザインを生み出したデザイナー自身、悪魔崇拝者でもなく、ただ単に組織として作られている宗教が嫌いで、その中でも歴史上数々の戦争を引き起こしてきたキリスト教に対しての反論でもあったと言われている。
 このデザインに対して「言論の自由」を大切にしている、スウェーデンでの反響はあまり大きなものではなく、キリスト教の人たちですら、「このような表現に対して、もっとキリスト教を理解してもらうような機会をもうけなくてはならない」という意見を述べている。もちろんこんな対応の仕方は生ぬるいという文句の声が上がっているのも事実。ジーンズが好きな若者たちにはあまりロゴデザインの意味など関係なく、「格好がいい」「トレンド」といった認識で購入していく人が多い。
 時には、デザイナーの訴えかけたメッセージを理解してみては?